コンビニバイト時代に出会った変わったお客さん

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その昔、ぼくは某コンビニエンスストアーでアルバイトをしてました。

おもに深夜の時間帯で、工場地帯にあるコンビニはすごい暇でした。なのでダラダラと2年間くらいはバイトしてました。規則もすごく緩かったし居心地も悪くなかったな。

 

2年間もバイトしてると結構お客さんの顔を覚えたりしてて、そのお客さんが店に来たらだいたいアレを買うだろうなというパターンみたいのも覚えてたりしてた。

実際、常連さんって、いつも決まったものを決まった時間に買いに来るんですよ。他のお客さんとは動きが違って、無駄が一切無い。

動きもいつも一緒だから、入店してどれくらいでレジにくるとかもわかってた。

 

その中でもぼくが今だに覚えている「少し変わったお客さん」と知ってもらおうと思います。

無害な人ばっかりですのでトラブルとかは一切無しです。

 

缶コーヒーを大量に買うおじさん

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この人は多分毎日来てくれたお客さん。

 

店に入って立ち読みもせずに、まっすぐ缶コーヒーのある冷蔵庫の前に。

そこでいつも、20〜30本くらい取ってそのままレジに来る。

夏でも冬でも絶対冷たい缶コーヒー。銘柄も決まってなくて、メーカーもバラバラでした。

 

カフェイン中毒とかだったのかな? 

体型はガタイがいいというか、メタボ全開というか、とにかく結構太ってて物静かなお客さんでした。クタクタの背広着てたな。

 

あの量のコーヒーを毎日飲んでるのかと思うとすげぇなと思いましたね。

それかただの買い出し係だったのかも。

真冬に一回だけホットコーヒーを買ったのは驚いた。

 

毎日「幕の内弁当」を予約していくおじいちゃん

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店の弁当コーナーにはいつも袋に入った幕の内弁当があって、それを毎日買いに来る常連さんのおじいちゃん。

 

幕の内弁当が全然売れなくても、そのおじいちゃんのためだけに必ずひとつは注文して届けてもらってた。

ぼくがその店のバイトを辞めるまで毎日買いに来てたからそうとう好きなんだろうね。

結構なおじいちゃんだったから、「何食べようとか」もうそれ自体がめんどうなのかな。

気さくな方で、よくレジのおばちゃんと長いこと喋ってたなー。

もしかすると、レジのおばちゃんと話がしたくて毎日来てた可能性。感じのいいおじいちゃんだった。

 

毎日、軍手とブリトー

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だいたい日にちが変わるくらいの時間帯に来てたお客さん。

 

作業服でペンキだらけだったのを覚えている。何かを染める工場で働いてるっぽい感じだったな。

店に入ると、そのまま雑誌コーナーへ。

漫画雑誌を一通り読んで、すぐ裏の棚から軍手ひとつと、弁当コーナーでブリトーのミートソース味をひとつ。

レジでチンして帰っていく。

 

当時は、コンビニで毎日軍手買うならホームセンターとかでまとめて買ったほうが絶対にお得だと思ってたけど、工場で深夜まで働いてるから買う暇無かったのかな。

それか単にめんどくさいだけか。

 

たまにブリトーの違う味を持ってきたら「おっ」とかひとりで思ってた。笑

でも軍手はいつもひとつだけ買ってく人だった。

 

行きはシラフ、帰りはベロベロのキャバ嬢っぽいお姉さん

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週に1回来るか来ないかくらいのお客さん。

 

22時くらいに一回お店に着てタバコを買っていく、ピアニッシモの1ミリとかだったかな。

 

んで、夜中の3時くらにもう一回くるんだけど、そのときはベロベロに酔ってる。

帰りはポカリとタバコ。

レジでぼく相手にダーッっと喋って帰っていく。

彼氏が欲しいとか、クリスマスは寂しいとか言ってたなぁ。結構可愛かったからもっと話しておけばよかった。

 

無職っぽい若い兄ちゃん

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明らかに仕事してません! って感じをかもし出してた。

平日でも週末でも深夜と朝方に2回来る常連さん。

 

よくゲーム雑誌と弁当とジュースとお菓子を大量に買ってく最高の常連さんだった。

毎回カゴいっぱいに食べ物と飲みのもを入れてくんだけど、朝方にまた来て、またいっぱい買ってく。

ゲームとかしながらお菓子ずーっ食ってるのかなぁ。って思ったら当時はすごく羨ましかった。

時間に縛られずに生活してて、人生最大限に満喫してそうだったな。

 

そういえば、お金はどうしてたんかな。

 

まさかネットで稼いでたのか!! 

もしそうなら、仲良くなって師匠にするべきだったか。。。

 

番外編 店員のNさん

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※写真はイメージです

 

ぼくを雇ってくれた店長の友達のNさん。

 

よく夜勤で一緒に働いてて、暇な時間とか喋ってた。

当時は何も疑いもせずに「まじっすか! すげーっすね!!」と後輩っぽさ全開で話を聞いてたけど、今思うと話の内容がすごい嘘くさい。

 

本人曰く、

「俺は昔かなりのヤンチャだったから、不良と喧嘩になったときに原チャリ(スクーター)を片手で10メートルぶん投げたことがあんだ。相手はビビって逃げてったわ。ガハハハ」

 

 

無理じゃね? 

 

普通に考えて、スクーターを片手で10メートル投げるって。

 

超人じゃん。

 

今冷静に考えると絶対にありえないんですけど、当時の純粋なぼくは「まじっすか!! やっべすっげ!!」とか100点満点のリアクションしてたなぁ。

喋ってて気持ちよかったろうなNさん。

 

他にも、

「昔、美人局に引っかかったけど逆に脅して金を巻き上げたった。」

とか、昔は俺はワルだった自慢みたいのがすごい多かったな。

 

ホントなのか作り話なのかは結局わからなかったけど、話の内容は面白かったな。

漫画の内容を喋ってんのかってくらいテンポいいし、いろんな展開があって妙に聞き入ってた。

 

あと今でも覚えている会話が、

「親に35までは遊ばせてほしいって言ってあるから、そろそろ就職しないとなぁ。」

って言ってたけど、親どんだけ優しいのよ。もしかして金持ちだったのかな。

でもすんごい小さな軽自動車に乗ってた記憶があるんだよね。車に興味ないタイプの金持ちかな。

どっちにしても、もっと素性を聞き出すべきだった。

 

ちなみに「いらっしゃいませ」と言うときだけ、クリスペプラーみたいな声ですごいダンディだった。

見た目は、メガネでテカテカ頭のオールバックで完全にデブ。

でもいい人だよ。

 

就職したかなNさん。

 

 

さいごに

なんかこうやって昔を思い出すと、当時から日記とかブログとかやってたら面白かっただろうなと少し後悔しますね。

 

昔から人間観察とかは好きだったので、メモ取っておけばよかったー。

 

2年間バイトしてて1番驚いたのが、コンビニの前の交差点の電柱に真っ赤なポルシェが突っ込んできたときです。

 

あっけにとられていたら、ポルシェから人が降りてきて「スイマセン、電話貸してください」って言ってきたんだけど、

 

大丈夫そうだなと思って

「外の公衆電話をお使いください」って言った。

 

今思えば店の電話貸してあげればよかったわ。

 

 

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